RAD Studio 12.1の新機能
VCLおよびFireMonkeyライブラリの改善
VCL / FireMonkeyライブラリのパフォーマンスとレンダリング品質を改善。すべてのターゲットプラットフォームにわたってUIコントロールも強化しました(RAD Studio)。
RAD Studio IDEの分割エディタビュー
RAD Studio 12.1のIDEでは、複数の分割エディタビューをサポート。複数箇所で同じファイルを表示/編集できるほか、設計画面とコードの両方を同一画面上表示して作業することができます。
データアクセスとサポートデータベースのアップデート
データベースライブラリ、RESTクライアントライブラリ、ランタイムライブラリを強化。さらに、FireDACでFirebird version 5とPostgreSQL version 16を正式サポートしました(RAD Studio)。
Delphi LSP の品質強化
コード補完のキーストローク動作のカスタマイズをサポート。ユーザーは好みの操作を実行できるように構成できます。さらに、コード補完の自動呼び出し、自動表示も改善されました。
C++Builder IDEのVisual Assist統合の改善
12.1では、Visual Assistの大幅な品質改善を実施しました。C++コード向けの名前変更リファクタリング、強力なコード補完、コードナビゲーションやC++コードリファクタリングなどが強化されています。
C++コンパイラ/ツールチェインのモダナイズ
新しいClangベースのWin64向けコンパイラをリリース。優れたSTLサポート、64bitコンパイラとリンカを搭載し、外部ライブラリとの統合性を向上させました。
Android API Level 34のサポート
RAD Studio 12.1では、2024年8月から新しいGoogle Play Storeアプリの必須要件となるAndroid API level 34をサポートします。
RAD Studio 12.1で提供されるその他の機能
4k+モニターでビジュアルRADを実現
RAD Studio 12は、IDEでHigh DPIに対応しています。最新の4K+モニターをフルサポート。「くっきり、はっきり」のフォント、アイコン表示に加え、VCL / FMXフォームデザイナも、コードエディタもHigh DPIをサポートしています。
Windows 11への対応
Windows 11対応のアプリケーション開発をサポート。Windows 11対応のアプリケーション開発をサポート。Windows向けのWebBrowserコンポーネントでは、IE Active Xと新しいMicrosoft WebView 2コントロール(ChromiumベースのEdge)の双方をサポートしています。VCLフォームデザイナも大幅に機能強化。設計時のスタイルサポートやHigh DPIのビジュアル設計に対応します。32-bit / 64-bit Windows向けのDelphi / C++ RTLもアップデート。最新のOSプラットフォームへの継続的なサポートが可能です。
設計時にVCLスタイルを使用可能
VCLスタイルの設計時サポートを追加。設計時にスタイルを適用したフォームやコントロールの外観をすばやく確認できるので、スタイリッシュなUIのプロトタイプが容易になります。設計時に、適用するスタイルがUIにどのような効果を与えるかを確認できるので、モダンなUIをより迅速に設計できます。特に、コントロールごとのスタイル設定を用いた時に威力を発揮します。
最新のOSプラットフォームバージョンに対応
Delphi 12では、iOS 17、Android 14、macOS Sonoma、Ubuntu 22 LTSをオフィシャルサポート。Delphi / C++Builderの双方でWindows 11とWindows Server 2022をサポートしています。
FireMonkeyのUI設計でSKIAをサポート
Googleが提供するグラフィックライブラリSkiaのサポートにより、すべてのターゲットプラットフォームでグラフィックレンダリングとUIコントロールのパフォーマンスと品質を改善します。
FireMonkeyの強化によりモバイル向け設計を改善
Androidプラットフォームのサポートを改善。iOSおよびAndroid向けの分割画面サポートに加え、シングル アイコン ウィザードによる単一アイコンとスプラッシュ画面のサポート、Android API level 33のサポートなどが追加されています。
Object Pascalでより多くのWindows API が利用可能に
Windows APIヘッダをObject Pascalにフル変換した新しいユニットセットにより、任意のWindowsプラットフォームAPIをDelphi開発が容易に呼び出し可能になりました。
生体認証をコンポーネントでサポート
RAD Studio 12には、FireMonkeyモバイルアプリケーション向けのモバイル生体認証コンポーネントが搭載されています。
最新の軽量データベースInterBaseを搭載
RAD Studio 12には、InterBaseの最新リリースInterBase 2020 Update 5 Developer editionとIBLite/ToGoが搭載されています。
Delphiソースコードに複数行の文字列リテラルを記述可能
複数行の文字列リテラルサポートにより、SQL、HTML、JSON、XMLなどの複数行テキストをアプリケーションソースコード内に記述できるようになりました。